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2008/5/20
食品メーカーの反発:(2)中国旺旺
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▽中国旺旺(ワンワン・チャイナ:151/HK)の直近チャート
終値 3.50香港ドル 実績PER 32.53倍
![]() 今回取り上げる大手菓子・飲料メーカーの中国旺旺(ワンワン・チャイナ:151/HK)は、先週ご紹介した即席めん・茶飲料のトップメーカー、康師傅(ティンイー:322/HK)と同様、中国本土で大成功した台湾資本の元気企業です。米菓子(せんべい類)の本土シェアが7割に達するなど、特定の商品に強みを発揮。調味乳(味付け乳)とゼリーも、それぞれ約4割、約3割と他社を圧倒しています。ティンイーがメジャーな商品の市場を押さえているのに対し、同社はニッチな分野を制したといえそうです。 ▽米菓子
![]() ▽還元牛乳
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(同社ホームページより)
株価も急回復中。今年3月26日に上場したばかりの同社は、横綱格のティンイーと比べてやや見劣りしたためか、上場後しばらくIPO公募価格(3.00香港ドル)を下回る場面が続きましたが(デビューもさえません。初日の終値は公募価格を2.67%下回る2.92香港ドル)、4月後半からは戻りの勢いを強めています。
そのきっかけは、4月17日に発表された07年12月期の好決算です。同期の売上高は38%増の10億9454万米ドル、純利益は31%増の1億7674万米ドルに拡大。粗利益率も37.7→39.9%に上昇するなど、高い利益率を維持しながら販売を伸ばす状態が裏付けられました。部門別の売上高は、米菓子(せんべい類)が前年比22.4%増の3億7628万米ドル、乳製品・飲料が41.0%増の3億9023万米ドル、菓子(キャンディ・デリー等)が23.5%増の3億1780万米ドル、その他が22.1%増の1022万米ドル――です。 07年度の好決算を受けて、08年4月後半からは外資大手ブローカーが新規カバレッジで強気の見通しを相次いで示しました。商品が差別化されていること、各商品の市場シェアが大きいこと――などが評価のポイントです。同じ台湾系メーカーの康師傅(ティンイー:322/HK)や統一企業中国(220/HK)との比較でも、PERなどバリュエーション面で割安感が強いとみられています。原料価格の高騰により08年は一部商品(調味乳など)の利益が圧迫される可能性が指摘されていますが、09年以降は再び回復するというのがコンセンサスです。
なお、5月12日に発生した四川大地震に関しては、20日現在の死者が3万4000人を上回るなど依然として被害の拡大が懸念される状態。一人でも多くの方が救済され、一刻も早く復興することをお祈りいたします。四川省に7工場を持つ同社も、安全検査のため4工場の操業を一時停止しました。ただ、13日には早くも「3工場が正常に稼動している上、生産設備に保険をかけているため被害は軽微」と発表しています。
インフレ抑制に向けて中国政府が価格統制の圧力を強めているため(食品など生活物資の値上げを制限)、震災後しばらくは同社製品の値上げが難しいかもしれませんが、復旧が進み物価が落ち着きを取り戻したところでは、同社をはじめとする食品メーカー各社は、原料コストの上昇を販売価格に転嫁することが可能になるかもしれません。震災に負けず、消費セクターのけん引になってくれることに期待です。 編集・発行 亜州IR株式会社 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-3-6共同ビル623
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