2008/3/26
  マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
 
マカオ関連(4):多金控股
 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。
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▽多金控股(Dore:628/HK)の直近チャート
 
終値 0.83香港ドル 実績PER 27.67倍
 
 

 
今月の最後を飾る銘柄は、マカオ関連の変り種、多金控股(Dore:628/HK)です。ジャンケット業者と呼ばれる同社は、カジノに大口顧客を斡旋するのが主力事業。簡単に言えば、紹介した大口顧客の遊戯、宿泊、その他の娯楽をアレンジしつつ、その顧客がプレーした金額の一部をカジノからキックバックしてもらうというビジネス・モデルです。
  
 前々回の本欄では、大型カジノ・ホテル「クラウン・マカオ」を昨年5月に開業した地場資本大手、新濠国際(メルコ)が昨年、大手ジャンケット業者A-Maxと包括契約を結んだことによって収益が急増した――とご説明しました。A-Maxのライバルである多金控股は、昨年7月に開業した米資本の「ヴェネチアン・マカオ」に食い込んだのです。今年2月からは、「コミッション(キックバック)レートが同社に有利な内容に変更された」とも伝えられています。

 同社はまた、ダイナミックな業態転換でも注目を集めました。一昨年までの主力事業は木材製品の販売だったのですが、不採算を理由に全く畑が異なるジャンケット業者に転身(社名も「浩基集団」から変更)。これにより、昨年(07年3月期)わずか2100万香港ドルにすぎなかった純利益は、クレディ・スイスの3月4日付リポートによれば、08年3月期の決算で3億香港ドルを突破する見通しです。
 
 
 新株発行による希薄化の懸念が少ないことも、同社の魅力を高めている要因の一つ。サービスを売りにするビジネス・モデルのため(=設備投資を気にする必要がない)、ファイナンスの需要がそれほど多くないからです。したがって、株主還元も大いに期待できます。前出のリポートは、実績ベース(07年3月期)で0.02香港ドルにとどまっていた配当について、08年3月期は0.17香港ドルまで拡大すると予想しています(予想配当利回りが20%を超える計算)。 

 各社が設定した目標株価も下表のように強気。全体相場の先行きは依然として不透明ですが、マカオのカジノ産業が盛り上がり続ける限り、同社をはじめとするジャンケット業者は今後も注目度が増していくと思われます。
 
 
 
 
 

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