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〔現地ホット情報〕香港サンフンカイ証券特約
玖龍紙業
世界最大の製紙メーカーへ
中国最大の段ボール原紙メーカーの玖龍紙業が、来年にも生産能力ベースで世界最大規模の製紙メーカーに躍進する見通しだ。21日付香港経済日報が伝えたもので、株価も上昇基調が続くとの予想が多い。
同社は現在、広東省東莞市と江蘇省太倉市に3カ所の生産拠点を擁している。年間生産能力は東莞市が285万トン、太倉市が165万トン(計450万トン)。今後は珠江デルタ、長江デルタ以外でも生産拠点を拡充させる予定だ。現時点では、重慶市に新規の生産拠点を建設する計画がある。
07年6月末までには、生産能力が535万トンに引き上げられる。08年6月末には775万トン、09年6月末には900万トンを見込む。700万トンに達すれば世界一の製紙メーカーになるため、08年度にはトップに躍り出る見通しだ。
もっとも、業界全体の生産能力が急速に拡大していることから、供給過剰を懸念する向きも出ている。これに対して、玖龍紙業の財務責任者は、「需要も拡大傾向にある。向こう5年に不測の事態が起こらない限り、供給過剰の状況に陥ることはない」と楽観視している。
業績は堅調推移
需要拡大、それに対応する形での生産能力増強などを背景に、業績は堅調に推移する見通しだ。
06年6月期の本決算は、売上高が前年比64%増の79億人民元、純利益が352%増の13億7400万人民元に拡大した。06年12月中間期決算でも売上高が前年同期比22.9%増の46億4000万人民元、純利益が69.2%増の9億5000万人民元に達した。
本決算、中間決算の大幅増益はともに、本業以外の営業外収益(上場時の調達資金の預金利息収入など)の大幅増が利益をかさ上げした側面が大きかった。とはいえ、本業もしっかり。需要拡大が追い風になり、売り上げも大きく伸びている。
07年6月期本決算の予想純利益も、19億5400万〜20億人民元(前年実績比42〜45%増)と、増益基調が続く見通し。
好業績を背景に、外資系ブローカーからの強気見通しも目立つ。BNPパリバ、DBSビッカーズ、UBSはいずれも投資判断を「買い」とし、目標株価をそれぞれ20香港ドル、19.3香港ドル、18.3香港ドルに設定している。直近でも15日にJPモルガンチェースが業績見通しを上方修正するとともに、目標株価を13香港ドル→18.4香港ドルへと引き上げた。
税率は引き上げの可能性も
一方で、将来的な税率引き上げという利益圧迫要因もある。外資系企業に分類される玖龍紙業は現在、適用税率が8%を下回っている。しかし、外資系企業に対する優遇税制が撤廃される方向のため(内外法人税率の格差是正が3月の全人代で打ち出される見通し)、2010年には適用税率が10%に引き上がると推計されている。ただし、業績に与える実際の影響は軽微とみられている。大きな懸念材料にはならないとの見方が有力だ。
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