2007/06/22
銘柄ピックアップ
    
 
中国七星購物、株価反落でも収益環境に悪化なし
 
▽中国七星購物(245/HK)の直近チャート
終値 0.990香港ドル 実績PER 141.43倍
 
 テレビ・ショッピング2位の中国七星購物(チャイナ・セブンスター:245/HK)に対しては、依然として強気の収益見通しが多数――。今週の初めにかけて同社株が1週間で2割強の下落を記録したのは(18日のザラバ安値は0.85香港ドル)、◆全体相場が指数構成銘柄の主導で本格上昇する中、小型株を売って大型優良株に乗り換える動きが加速した、◆同社を継続カバーしているメリルリンチが先週、七星ではなくライバル会社を持ち上げる内容のリポートを出した(「セブンスター離れ」の兆しと誤解された)――ことなどが要因だ。しかし、タイトルに記したように、収益環境に目立った悪化は見当たらず、メリルリンチをはじめするブローカー各社もレーティングを引き下げたわけではない(下表)。大型株の物色が一巡する場面では、再び同社の割安感がクローズアップされる可能性もあろう。足元の状況については5月28日に配信した本メルマガの「銘柄ピックアップ」でご参照いただくとして( http://www.ashuir.com/maga/backnumber/070528_245.html )、以下、メリルリンチ最新リポートの影響を簡単にまとめてみたい。
 
 
 メリルリンチは6月12日付のリポートで、中国テレビ・ショッピング最大手のAcorn(米ナスダック上場)を初カバーし、「買い」推奨の下で34.1米ドルの目標株価を設定した(35%の上昇余地を予想)。

 メリルリンチのリコメンドに従ってセブンスターを買っていた投資家は、「乗り換えを薦めた」とも受け止められかねない同社のスタンスをみて失望を禁じえなかったのではないか――。実際、表面的にはAcornの優位性が目立つ。国内テレビ・ショッピングの市場占有率は、Acornの18%に対してセブンスターが9%。またAcornが正規のナスダック上場であるのに対し、セブンスターは裏口上場(経営体力が衰えた上場企業を買い取って自社の資産を注入)という点も、ディスクローズの面で格差を感じされる。今週の初めにかけての急落は、まさにこうした不安がもたらした結果と考えられよう。
 
 
 

 しかしながら、問題のメリル・リポートをよく読んでみれば、Acornをポジティブ評価しながらも、決してセブンスターを貶めているわけでないことが分かる。それどころか、「チャイナ・セブンスターとの比較」という章では、むしろ、セブンスターの優位性が目立つトーンにまとめられているのである。例えば、◆実質ベースの07年売り上げは、同水準かセブンスターの方がやや上回りそうなこと、◆07年の予想ROEも、セブンスターの33.5%に対しAcornが14.8%にとどまりそうなこと――など。

 いずれにせよ、セブンスターを取り巻く収益環境には、特段にネガティブな変化が見当たらないのだ。今回の急落劇は、いわばメリルの「浮気疑惑」に過度の反応を示してしまったことによるものと考えられよう。したがって、狼狽売りが一巡した後は、再び見直し買いが入る流れとなる可能性が期待できよう。

 
 

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