2007/05/28
銘柄ピックアップ 
 
中国七星購物
 
▽中国七星購物(チャイナ・セブンスター:245/HK)の直近チャート
終値 1.220香港ドル 実績PER 174.29
 
 テレビ・ショッピング2位の中国七星購物(チャイナ・セブンスター:245/HK)に対する評価は、依然として強気の見通しが多数――。先月後半に高値つけた後、しばらく利益確定売りに押される流れが続いたものの、外資大手のメリルリンチをはじめとするブローカー各社のポジティブなスタンスに変化はない。携帯端末販売が堅調に推移していることに加え、近くスタートする生命保険商品販売の準備が整いはじめたことや宝飾品(宝石・時計など)への進出が新たな収益源として期待されているためだ。ただ、携帯端末販売の成長ペースが鈍化した場合は、収益予想が引き下げられるというリスクを想定しておく必要があろう。
 
 決算発表の翌日(4月26日)、メリルリンチが目標株価を1.82香港ドルに引き上げたことを好感し、同社の株価は一時1.41香港ドルをつけたが、その後はやや勢いを欠く展開。急騰後の利益確定売りのほか、全体相場の軟調などが上値を重くした理由と考えられる。しかし、メリルリンチが5月15日付のリポートで、足元の状況がさらに好転していることを理由に強気見通しを維持したことを受けて、再び同社の注目度が高まりつつある。以下、同リポートの要点をピックアップしながら、現状を振り返ってみたい。
 
 
 

 
 メリルチンチが強気スタンスを維持する理由としては、まず、テレビを通じた生保商品販売の準備が整いつつあることが挙げられる。商品の供給元である中堅生保の太平保険とは、販売奨励金率の引き上げについて複数の支店から合意を取り付けた。また、新たに3種類の商品導入も計画。2つはテレビ・ショッピングで販売し、残りは顧客データベースを利用した電話勧誘でセールスする。

 次に、成長エンジンとして期待される携帯端末の販売が依然として好調な点も安心材料だ。一日当たりの販売台数は、3月時点の2000台から4月以降は2500台に増加し、4月までの累計販売台数が25万台を突破した。これを受けて、現在取り扱う9機種に加え、近く5機種を新規投入する意向という。

 最後に、新規商品として宝飾品の販売を計画している点も見逃せない。その主力となるのは合成ダイアモンドと時計。既に一部の地域でトライアル放送を開始し、1点1000人民元前後で販売を開始した。全国放送に備え、現在は供給業者・商品のラインアップを取り揃えている段階にある。
 
 
 
 以上のようにメリル・リンチは、生命保険、携帯端末、家庭用品(+宝石・時計)を中核に据えるという戦略の方向性に高い評価を与えている。各商品がバランス良く成長を続けることを前提に、強気の見通しを維持しているのだ。

 あえて懸念材料を挙げるとすれば、携帯端末販売の伸びが加速するかどうかという点であろうか。テレビ・ショッピングの競合各社も同様に携帯端末販売に注力し始めているため、セブンスターが優位性を保ち続けるためには何らかの工夫が必要となる。

 仮に、現時点の販売ペース(1日あたり2500台)で推移するなら、年間85万台(4月まで25万台、5月以降に60万台)にとどまることとなり、セブンスターの目標(メリルが収益予想を立てる前提)である年間100万台超を達成できない計算となる。その場合は、当然ながら収益予想の下振れは避けられないといえよう。

 また、携帯端末の販売形態にも若干のリスクがある。現行の買い取り方式は、利幅は大きいものの売れ残った場合の在庫リスクが高い。在庫をさばくために廉価販売を実施するような状態が続けば、「どうせ待てば値が下がるだろう」という消費者心理を招来する恐れがあるためだ。

 もっとも、基本的な成長トレンドは不変とみられることから、長期での投資妙味は大きいと言えそうだ。
 
 
 


 
 
 
 
   
 

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