〔現地ホット情報〕

 

 
 

★今年のH株金融セクターは保険が相対優位、

銀行には不良債権増加の懸念


 
 保険の収益環境は銀行よりも安定――。27日付香港経済日報はH株金融セクターの今年度動向に言及し、保険セクターが優位にあるという証券ブローカーの分析を紹介した。


 それによると、ゴールドマン・サックスは最新リポートで、本土の銀行セクターには不良債権増加などの潜在的なリスク要因があると指摘。一方、保険セクターには目立った悪材料が見当たらないという。


 むしろ、▽金融緩和による景気刺激策により、生命保険収入の増加、エンベディッド・バリュー(EV)の向上が期待できる、▽A株の投資収益好転が見込まれる、▽予定利率が1年物定期預金を上回る保険が出るなど、商品の魅力が高まっている、▽当局が保険会社の資産運用規制を緩和している、▽生命保険会社の不良債権リスクは限定的にとどまる、▽社会保障制度改革の恩恵を受けやすい――など複数の支援材料があると分析している。

 

 

 

 

広深鉄路に政策支援メリット、

物流業の振興計画が追い風

 
 


 
 政策支援のメリットを受けるものの一つが広深鉄路(525/HK)――。鉄道インフラ投資拡大の絡みでは、これまでインフラ建設業者の中国鉄建(1186/HK)や中国中鉄(390/HK)が注目されていたが、物流業の振興計画が承認されたことで、広東省を中心に鉄道を運営する広深鉄路もクローズアップされはじめた。


 27日付香港経済日報の投資コラムは、同銘柄には鉄道整備の加速、物流業の支援策という二つの政策メリットがあると指摘。前者に関しては、鉄道部が先ごろ、「09年から12年までの3年間で毎年6000億人民元超を鉄道建設に振り向ける」と明示したことが追い風。


 後者については、物流インフラ全般の整備を加速する方向が示されたことが刺激材料だ。証券ブローカーの間でも強気のスタンスが目立ってきた。たとえばUBSは、「現金の受け取りが多いため、金融危機下でも貸倒れの懸念がない」と財務面の安全性に言及。ディフェンシブなビジネスモデルを改めて評価し、安定した業績が見込めると分析した。実際、長期的な利益見通しも明るい。ブルームバーグ集計の予想EPSでは、09年から12年までの3年間で7〜12%の成長を持続するというのがコンセンサスとなっている。


 ゴールドマン・サックスの見方もポジティブだ。「旅客需要が全般に減退しているうえ、広東省で出稼ぎ労働者数が減少した点を踏まえると、旅客数の増加率は、08年の14.7%から09年は7.8%に鈍化する」と試算しながらも、コストコントロール能力の高さがマイナス面をカバーできると指摘した。また、昨年第1四半期の業績が大雪の影響で苦戦したことを踏まえ、「今年第1四半期は業績低迷の反動増が期待できる」とみている。