2008/02/26
 マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
 
インフラ整備関連(4):中国鉄道建築
 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。




 
 

 
 来月上場する鉄道インフラ建設の2番手に注目――。今回ご紹介する中国鉄道建築(1186/HK)は、前々回に取り上げた業界最大手、中国中鉄(390/HK)に次ぐ規模の鉄道特化型ゼネコンです。これまで建設した鉄道(線路)の総延長が34000キロに達するなど、新中国の成立以降、主要鉄道プロジェクトのほとんどにかかわってきたと言えます。

 鉄道以外では、国内最大の道路工事業者(総延長22600キロ超、高速道路100本以上)としても知られています。

 受注高ベースでは、世界のゼネコンで6位にランキングされました (06年度実績。米『ENR:エンジニアリング・ニュース・レコード』誌)。ちなみに、国内トップの中国中鉄は3位、交通建設(1800/HK)は10位です。
 
A/H株ダブル上場
 
 同社は中国中鉄と同様に、本土市場(A株)と香港市場(H株)のダブル上場を計画。前者は3月10日、後者は同月14日のデビューを予定しています。公募価格の仮条件は、A株が8.0〜9.08人民元、H株が9.93〜10.7香港ドル。IPOで調達する金額は、両市場の合計で400億香港ドルを上回るとみられます(うちA株が220億人民元超の見通し)。
 
 
 
 
△青蔵鉄道
 
 
△アルジェリア東西高速道路の建設現場
 

 
技術力に裏付けられた受注実績
 
 最近の動きの中で見逃せないのは、北京−上海間の高速鉄道工事で競合他社を上回る受注を獲得した点です(今年1月に発表)。同社の受注額は337億人民元に上り、中国中鉄の219億人民元を大きく引き離しました。

 これに先立つトピックとしては、昨年に全線開通した青蔵鉄道(青海省西寧とチベット自治区のラサを結ぶ高原鉄道)について、一期、二期工事の71%部分(約1406キロ)を請け負ったことです。凍土での鉄道建設、海抜4000m、5000m地帯での酸素不足、周辺生態系の保護などの課題をすべてクリア。無事に工事を終えることができたため、技術力の高さが一段と評価されました。

 また、鉄道メンテナンス(保線)事業で他社を圧倒していることも強みです。同社の国内シェアは、実に8割に達しています。

 さらに、海外受注が急増している点にも注目。中東やアフリカのプロジェクトを相次いで落札した結果、07年1〜11月期の海外受注額は前年同期比2倍増の895億3700万人民元に膨らみました。

 売上げ規模では中国中鉄に届かないものの、収益性では同社に分があります。1〜11月期の粗利益率は9.5%と、中国中鉄を約2ポイント上回ったようです。

 中国本土の鉄道インフラ建設は今、最もホットなテーマの一つになりつつあるだけに、上場後の株価パフォーマンスが大いに期待されます。
 
p.s. 業績推移などの詳細情報は、後日メルマガでフォローアップする予定です。正式な上場申請書類(目論見書など)が出た時点で改めてご紹介します。 
 
 

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