2008/02/19
 
 マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
 
インフラ整備関連(3):中国通信服務
 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。






▽中国通信服務(552/HK)の直近チャート
 
終値 7.02香港ドル 実績PER 40.91倍
 
 

 通信インフラ整備の主役も注目度が上昇中――。前回と前々回にご紹介した中国中鉄と交通建設は、鉄道・港湾・道路の建設を手がける大手ゼネコンでしたが、今回取り上げる中国通信服務は、文字通り通信インフラを整備・構築する工事会社です。政府系の中国電信集団公司に属し、同じグループの中国電信(チャイナ・テレコム)をはじめ、中国移動(チャイナ・モバイル)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)、中国網通(チャイナ・ネットコム)などの通信キャリアから広く工事を請け負っています。いずれの顧客も国有企業グループのため、受注の動向はかなり安定的です。06年12月期の16%増益に続き、07年度は25%増益、08年度は35%増益の達成が見込まれています。
 
 

 
 通信セクターといえば、中国本土で今年、第3世代携帯電話(3G)サービスが導入される可能性が高まっている点が見逃せません。もちろん、新たな通信インフラの整備が必要となります。スタート時点では受注の量が限られるとはいえ、今後数年にわたる成長に寄与することは必至。政府主導の通信整備プランに沿って、同社の業績も着実な伸びが期待されます。まさに「国策に売りなし」の代表格といえるのではないでしょうか。

 株価の方もこのところ、指数を上回るペースで戻りの勢いを速めています。先月の下げ相場では、一時5.45香港ドルまで売られる局面がみられましたが、足元では7香港ドル台を回復。大手ブローカーの間でも、7ドル台の半ばから後半の目標株価を設定する動きが目立ってきました。中期的には、上場来高値の8.65香港ドルが視野に入ると考えられます。
 
 
 

 
 
〜メモ〜

【会社概要】

 通信インフラ工事の中国大手。中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)の親会社である中国電信集団公司の傘下。チャイナ・テレコムの上場時に切り離した6省市(上海、広東、福建、海南、湖北、浙江)の通信工事・施工・メンテナンス部門(電信実業公司)が注入された。営業エリア拡大。07年6月、親会社から13省・市・自治区の業務資産を46億人民元で買収した。電信インフラサービスと関連アウトソーシング、システムインテグレーションなどの業務を引き継ぐ。これにより同社の営業エリアは6→199省・市・自治区に拡大した。中国電信、中国移動、中国聯通、中国網通、中国鉄通など、国内の主要通信キャリアに関連サービスを提供する。3G導入をにらみ受注増の期待も。06年12月に上場し(IPO公募価格は2.2香港ドル)、07年3月にはH株指数の構成銘柄に採用された。
 
 
▽営業エリア
 
 
(同社ホームページより)
 

【中間期は実質25%増益】

 07年6月中間期は16%増収、93%増益。上場時の再編に伴う資産の見直しで、前年同期に1億530万人民元の減価償却費を計上していたため、足かせがない今中間期は利益の伸びが顕著。同要因を除いた場合は25%の増益。
 
 
 

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