2007/12/27
マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
 
中小淘汰による寡占メリット(4):中国アルミ
 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。


 
▽中国アルミ(チャルコ:2600/HK)の直近チャート
 
終値 16.66香港ドル 実績PER 16.23倍
 

 
 政府主導による中小業者の淘汰で大手メーカーが寡占の恩恵を受ける業種として、これまで石炭、セメント、ダンボール原紙の主力銘柄をご紹介してきましたが、このテーマで外すことができないのは中国アルミ(チャルコ:2600/HK)です。アルミとアルミナ(中間製品)の業界最大手である同社は、アルミナの国内シェアが約7割に達するなど文字通りのリーディング・カンパニー。寡占というよりは、ほとんど独占体制に移行しつつあります。当局のてこ入れもあり、今後も有利な条件で中小メーカーの買収を進めることとなりそうです。
 
アルミナ価格は反発傾向
 
 製品価格の下落を受けて、07年6月中間期の決算では利益が伸び悩みましたが(31%の増収に対し5%の減益)、秋口から値上げに転じたことが追い風。アルミナ需給のひっ迫を受けて、11月27日に出荷価格を3500→3800人民元/トンに引き上げたのに続き、今月18日には3800→4200人民元/トンの追加値上げに踏み切りました。
 
 こうした中、先週後半からは株価が戻りのピッチを速めていますが、夏場につけた高値(26.20香港ドル)と比べた場合はまだ36%も下の水準です。全体相場の反発が鮮明化しはじめたこともあって、一旦は同社株を手放した海外ファンド筋が再び買い戻しの動きをみせはじめることと期待します。
 

 
証券各社も強気見通し
 
 M&Aを通じた業容の拡大や販売価格の引き上げによる収益の改善観測を受けて、大手証券ブローカーの見方も強気に傾いてきました。12月に出された各社のリポートをみれば、目標株価を20ドル以上に設定する動きが目立ちます。
 
 業績動向に関しても、07年は減益を強いられそうですが、08年からは再び増益基調を回復するというのがコンセンサスになりはじめたようです。

 年末年始にかけて、株価の戻りに勢いが増すことを期待します。
 

【会社概要】
 アルミ生産の中国最大手。酸化アルミ(アルミナ)と電解アルミ(アルミニウム)を生産し、アルミナでは国内市場をほぼ独占する。M&Aを積極化。傘下の山東アルミ(600205/SH)と蘭州アルミ(600296/SH)が非流通株改革を実施するのにあわせて、06年12月に両社の全面買収を決定した。両社を吸収した上で、07年4月に中国アルミ本体がA株上場。12億4000万株を発行し、81億人民元を調達した。07年7月には内モンゴル自治区の包頭アルミ(600472/SH)を株式交換で吸収合併。包頭アルミ1株に対し、中国アルミの新A株1.48株を交付した。新A株6億3788万株を発行(増資後の発行済み株式総数の4.72%)。
 
 
 

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