2007/12/12
マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
 
中小淘汰による寡占メリット(3)安徽セメント
 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ▽安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)の直近チャート
 
終値 60.50香港ドル 実績PER 51.23倍
 
 
 政府主導の再編で中小業者の淘汰が進む結果、勝ち組の大手メーカーが業界の寡占メリットを享受する――。このコンセプトでは、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)をはじめとするセメント大手も見逃せません。中国のセメント業界は、全国に3000以上もの中小業者が乱立すると言われるだけに(非合法のものもあり、正確な数字は不明)、昨年までは恒常的に供給過剰の状態が続いていました。これを危惧した政府当局は、環境基準をクリアできない零細メーカーの閉鎖を促進。06年から5年をかけて、合計2億5000万トン規模(毎年5000万トン)を廃業に追い込む計画を打ち出したのです。

 中国全土の年間生産量が13億トン前後という現状を踏まえれば、そのインパクトは決して小さくありません。これにより、昨年後半から需給関係がひっ迫し始めたのです。
 
 

 同社のセメント工場
 
 華東地区の最大手メーカー、安徽コンチセメントの業績にも、寡占メリットがはっきりと表れています。足元の動きでは、07年6月中間期の5割増益に続き、1−9月期の純利益が前年同期比61.0%増の15億270万人民元を記録。売上高が12.7%増の129億7165万人民元ですから、利益の伸びが突出していることが分かります。需給バランスがタイトになったことで、市況の上昇→利益率の向上という好循環につながった格好です。
 
                 
 
 
 
ブローカー各社は強気
 
 同社株は10月に高値の88.40香港ドルを記録してから、11月の調整局面では全体相場に連れ安する流れとなり、足元も弱含む展開が続いていますが、ブローカー各社は総じて強気のスタンスです。

 12月に出されたリポートをみても、クレディ・リヨネ・セキュリティーズ・アジア(CLSA)は目標株価を83.3香港ドルに設定。台湾系の群益証券・香港(CSCセキュリティーズHK)も83香港ドルを予想するなど、現行水準から4割近い上昇を見込んでいます。

 淘汰&寡占のメリットが表面化するにつれ、株価の戻りピッチが速まると期待しています。
 
 
 
 

編集・発行 亜州IR株式会社 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-3-6共同ビル623 電話03-5643-1667 FAX 03-5643-0692 ウェブサイト WWW.ASHUIR.COM
☆版権所有 無断転送・転載を禁じます。

本紙掲載記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い致します。記載された意見や予測等は作成時点のものであり、正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることがあります。

【題号の由来】題号の「招財」は、中華圏で蓄財、繁栄をもたらすとして使われている縁起文字「招財進宝」から取ったものです。この文字はメルマガ冒頭にも使われています。