|
2007/12/05
マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
中小淘汰による寡占メリット(1)中煤能源
亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。
▽中煤能源(1898/HK)の直近チャート
終値 25.45香港ドル 実績PER 65.06倍
![]() 政府主導の再編で中小業者の淘汰が進む結果、勝ち組の大手メーカーは業界の寡占メリットが多大!今月は「中小淘汰による寡占メリット」をテーマに、これら業界を代表する銘柄をピックアップしてみます。公害の防止や労働環境の整備が重視される中、石炭、セメント、アルミ、紙パルプなどの業界では、法定基準をクリアすることができない中小メーカーの統廃合が加速。最初に取り上げる銘柄は、石炭メーカーで中国2位の中煤能源(1898/HK)です。06年の生産量は、全体で約8000万トンに達しました。07年6月中間期の業績も好調。売上高は前年同期比14%増の167億人民元、純利益は98%増の26億人民元に膨らんでいます。 ![]() こうした中、トップの神華能源(1088/HK)に次いで経営規模が大きい同社も寡占メリットを思い切り享受――。人身事故の多発など、労働環境に問題がある中小炭鉱の閉鎖が進んでいることが追い風です。07年内に操業停止に追い込まれる“問題炭鉱”の規模は、生産能力の合計で1億7000万トン
(06年度合計の約5%)に達すると予想されています。
なお、同社には本土A株上場という刺激材料もあります。月内にも15億株(発行済み株式総数の11%)の発行で300億香港ドル超を調達し、内モンゴル自治区や黒竜江省、河北省の大型石炭開発プロジェクトに投入する計画。H株企業のA株発行は、PER水準の高い本土市場で資金調達が可能なためポジティブです。 ブローカー各社の間でも強気見通しが多数(下表)。最大手の神華能源も捨てがたいのですが、A株上場の材料が10月に出尽くしたため、短期的には中煤能源の方が値動きが良くなるかもしれません。 ![]() ところで、石炭各社にとっては当然ながら国内石炭価格の上昇も追い風です。昨年末か値上がりを続ける同価格は(下表)、石炭消費産業(電力、鉄鋼、セメントなど)の成長加速がもたらしたもの。例えば、石炭消費の約75%を占める電力業界は、国内総生産(GDP)の伸びに比例して発電量が増加するため、11%台の経済成長が続く中国の現状を踏まえた場合、発電量の伸びが先細ることはありえません。
こうした流れの中で、過去に石炭輸出大国の地位を維持していた中国は、今や輸入国に転換(転落?)しはじめたのです。07年1−8月の石炭輸出が前年同期比で107%減少する一方、輸入は逆に52%の増加を記録。石炭の需給環境は、一段とひっ迫していると言えます。 ![]() 編集・発行 亜州IR株式会社 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-3-6共同ビル623
電話03-5643-1667 FAX 03-5643-0692 ウェブサイト WWW.ASHUIR.COM
☆版権所有 無断転送・転載を禁じます。
本紙掲載記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い致します。記載された意見や予測等は作成時点のものであり、正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることがあります。
【題号の由来】題号の「招財」は、中華圏で蓄財、繁栄をもたらすとして使われている縁起文字「招財進宝」から取ったものです。この文字はメルマガ冒頭にも使われています。
|