2007/11/28
マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
元高メリット銘柄(4):中国国際航空
 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。





▽中国国際航空(753/HK)の直近チャート
 
終値 9.19香港ドル 実績PER 35.06倍
 
 
 本土系の航空セクターは元高メリット丸かじり――。人民元の高値更新が続く中(27日の対米ドルレートは7.3872人民元)、同セクターに再び注目が集まっています。中国の航空会社にとって、人民元の上昇は実質的な債務の目減りを意味するからです。機体の購入やリースのため、各社とも多額の米ドル建て債務を抱えているため、元の対米ドルレートが切り上がった分だけ、元建て換算で借金が減っていくことになります。

 また、海外で購入する(米ドルやユーロで買い付ける)部分の燃料に関しても、元高が進めばそれだけ調達コストが低下するのは言うまでもありません。

 香港に上場する本土系の航空会社には、北京を拠点にする中国国際航空、上海拠点の中国東方航空、広州拠点の中国南方航空がありますが、あえて一つ選ぶとすれば目先は中国国際航空でしょうか……。もちろん、北京五輪が来年に迫っていることがその理由です。海外と北京、国内各地と北京――の輸送需要が拡大する中で、同社が運航するフライトはまさにドル箱路線になると思われます。

 最近の原油高騰が航空燃料の調達コストを増大させるものの、元高メリットや五輪特需を追い風に、同社は来年にかけて大きく飛躍しそうです。
 
 
 
 
足元業績
 
 先月末に発表した07年1−9月期の業績は、売上高が前年同期比15.3%増の372億1575万人民元、純利益が8.5%増の34億8771万人民元と増益率に物足りなさがありますが(中間期の243%増益から大きく後退)、利益の伸び悩みは特殊要因によるものなので、それほど気にすることはありません。

 というのは、昨年の第3四半期にドラゴン航空株の売却などにより、約20億香港ドルの特別利益を計上していたからです。今期はそれがないために利益が伸び悩んでみえますが、原油高騰による燃料調達コストを除けば、ほとんど業績面に不安はないといえます。
足元の旅客輸送量や貨物輸送量も、一貫して2桁の成長が続く状態です(1−9月の累計はそれぞれ11.3%増の2628万人、14.3%増の69万4500トン)。
 
ブローカー各社は総じて強気
 
 外資ブローカーの見方も全体として強気といえます。1−9月期の決算を発表した後に出された各社のリポートをみる限り、CSLAが14.21香港ドルの目標株価を設定したのを筆頭に、株価の10ドル突破を予想するブローカーが目立ちます。

 
 原油価格のマイナス要因よりも、元高と五輪のメリットを重視しているようです。
 
 
 
 

 
 

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