2007/10/24
マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
A株上場期待の優良銘柄 (8)長城汽車
 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。
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▽長城汽車(2333/HK)の直近チャート
 
終値 12.76香港ドル 実績PER 17.44倍 
 
 
 
 H株・自動車銘柄の長城汽車(2333/HK)も「本土回帰」(H株、レッドチップのA株発行)を計画中――。秋口まで出遅れ感が強かったピックアップトラック、SUV中国最大手の同社は、A株上場を材料に今月から株価が反騰しはじめました。約1億株(発行済み株式総数の約10%)を発行し、オートマチック変速機、新型高性能ディーゼルエンジン、海外向け高級SUV、Cクラス・セダン車の研究開発などに用いる資金を調達したい考えです。

 実は、04年8月にもA株発行申請を行っているのですが、当時は本土株式市場の低迷が続いたこともあって、長らく認可が先送りされていました。しかし、ここに来て当局が「本土回帰」を積極推進しはじめたため、今回は比較的早い時期にゴーサインが出る可能性が高そうです。

 

 足元の業績も安定しています。07年6月中間期は33%増収、11%増益。新車販売数は23.8%増の4万7665台。中でもSUVは、販売台数が前年同期比で64%も増加しました。SUVに対する消費税率が引き上げられたことで粗利益率は26.0%→23.9%に低下したものの、全体として業績が上向きつつあることが分かります。

 最近の動きとして注目したいのは、海外出荷が急速に伸びていることです。上半期の輸出台数は1万7633台に達し、過去最高を記録しました。輸出額も11億3618万人民元に上り、売上全体の 34.0%を占めています。

 生産能力も増強中。向こう3年内に100億人民元を投じ、生産ラインを持続的に拡大させる方針です。まず長安工業区に年産20万台の新ラインを増設し、今年第4四半期の生産開始を目指します。


証券各社が強気スタンス
 
 大手ブローカーの見方もポジティブです。例えば、JPモルガンは最新リポートで、同社の自動車販売が回復傾向を示している点に言及。今年下半期の販売台数が上半期比で2割増加すると予想したほか、08年に新型車の投入が相次ぐことに触れ、目標株価を20.80香港ドルに引き上げました。22日の終値を基準にした場合は、まだ57%の上昇余地がある計算です。

 足元の動きは、利益確定売りによる反落から切り返す局面。A株上場計画を材料に先週高値(15.50香港ドル)をつけた後、今週前半に一旦値を下げましたが、再び戻りを試しはじめたところです。自動車セクター全体に対する見直し機運が強まっているだけに、今後の株価動向に期待が高まります。
 
 
 
 
 

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