2007/10/10
マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
A株上場期待の優良銘柄 (6)湖南有色金属
 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。
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▽湖南有色金属(2626/HK)の直近チャート
 
終値 7.26香港ドル 実績PER 50.10倍
 
 
 湖南有色金属(2626/HK)も「本土回帰」(H株やレッドチップによるA株上場)に名乗りか――。亜鉛・タングステンの生産で中国最大手の同社は、今年上半期に亜鉛市況が伸び悩んだためにしばらく株価の低迷が続きましたが、A株上場の観測を材料に先月後半から急反発をはじめ、先週の前半までは連日で上場来の高値を更新する勢いでした。一時は最高値の8.74香港ドルをつけるなど、株価が1カ月間で70%超の上昇を記録した格好です。

 
  
 市場では、年末または年末の実施が有力視されています。現時点では依然として観測の段階ながら、「100億人民元の調達に向け、UBSとゴールドマン・サックスが幹事を務める」とかなり具体的な話も出てきました。

 もっとも、会社側は明確なコメントを避けています。計画の存在自体を肯定しながらも、「実施を決定したわけではない」と茶を濁す感じです……。その反動もあり、先週の後半から今週の初めにかけては急反落を余儀なくされました。

 

 
 A株上場の正式決定までには、まだ少々時間がかかるかもしれませんが、株価の上昇を支えているのは「本土回帰」の思惑だけではありません。◆非鉄市況全体が上向く中、来年にかけて亜鉛の持ち直しが期待されていること、◆親会社から新たに優良資産の注入を受ける可能性が高いこと――などの観測が追い風です。中間期の利益は横ばいだったものの、業績の改善を見越した買いも入ってきました。

 A株上場の計画が煮詰まるにつれ、さらに上値を取りに行く展開も考えられましょう。


 
 
 
 
【会社概要】
 
 非鉄メーカー中国大手。タングステン、亜鉛、アンチモン、鉛の生産で国内トップ。湖南省の柿竹園(チン州市、亜鉛・鉛、タングステンなど:生産量は合計90万トン)、錫砿山(冷水江市、アンチモン:同52万トン)、黄沙坪(桂陽県、鉛・亜鉛:同49万5000トン)を主要鉱区とする。傘下鉱山のタングステン、ビスマスは埋蔵量で世界最大規模(タングステンは80万トン、ビスマスは30万トン、亜鉛23万トン、アンチモン17万トンと推定)。タングステン鉱山のM&A加速。06年10月、深センA株上場の中●高新(●は金ヘンに烏:000657/SZ)の権益30.93%(総額1億8500万人民元)を買収したのに続き、07年4月には衡陽遠景●業の権益98.33%(3億5398万人民元)を買い取った。07年7月、第3者割当増資で12億香港ドルを調達。調達資金は豪州北部の鉱山開発や海外鉱山の買収に充当する。

 親会社が優良資産を注入(移譲)か。親会社が07年7月に省政府から買い取った湖南水口山有色金属集団(年産能力:鉛18万トン、亜鉛9万トン)の権益(株式83.74%)は、将来的に同社に移管される可能性が大。
 
 

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