2007/10/03
 
マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
A株上場期待の優良銘柄(5)神華能源
 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。
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▽神華能源(1088/HK)の直近チャート
 
終値 48.50香港ドル 実績PER 50.24倍
 
 
 香港市場で「本土回帰」(H株やレッドチップのA株上場)のテーマが一段とクローズアップされてきましたので、今月もその続編をお届けいたします。

 先月ご紹介した四銘柄は、これを材料にそろって急伸(下表)。このうち建設銀と中海油田服務は、晴れてA株上場にこぎつけることができました。ペトロチャイナは月内、中国移動は来月以降の実施が有力視されています。

 今回取り上げる石炭メーカー中国最大手の神華能源(1088/HK)も、10月9日に上海証券取引所でA株を発行する段取りです。A株18億株を発行し、665億人民を調達する計画ですから、建設銀の580億人民元を上回る規模となります。

 すでにH株の株価は高値圏にありますが、建設銀や中海油田の値動きを見る限り(上場が近づくにつれて上昇ピッチを速めた)、今週から来週にかけてさらに強含む展開が予想されます。もちろん、上場したA株が大きく買われる場面では、H株がそれにサヤ寄せするように連れ高するとの見方が有力です。

 足元の業績も好調。先ごろ発表した07年6月中間期の決算は、3割増収、2割増益という力強い内容でした。エネルギー需要の高まりを受けて、通期はこれを上回る伸びが期待されています。

 なお、同じ石炭銘柄の中煤能源も年内のA株上場を視野に入れている点に留意しておきましょう。

親会社資産の買収も

 神華能源はまた、親会社の石炭液化プロジェクトを取得する可能性があることも潜在的なポジティブ材料です。6月13日付の本欄「資産注入の期待」でも同社を取り上げましたが、親会社の神華集団公司から鉱山、発電所、鉄道路線などの優良資産を順次買い取っていくとの見方が有力。これら買い取り対象資産(事業)の中で、最も話題性が大きいのは石炭液化(石炭の石油化)プロジェクト――。07年末に完工が見込まれる同プロジェクトは、石炭3.5トンの分解で石油(ディーゼル油など)1トンを精製するプラントの建設を目指すものです。

 先月23日には、親会社の神華集団公司が「予定通り07年末に完工し、08年から稼働する」と改めてコメントしています。1期の生産ラインは3本(年産能力の合計は320万トン)。2期の完工後は、年産能力が500万トンに拡大する見通しです。
 
 
 
 

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