2007/09/05
  マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
 
A株上場期待の優良銘柄:(1)建設銀行
 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。
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▽建設銀行(939/HK)の直近チャート
終値 6.65香港ドル 実績PER 32.60倍
 
 中国マネーの物色対象は、A株上場の計画が煮詰まる中国資本の優良株(H株、レッドチップ)にシフトしはじめる――。中国の金融当局が8月20日、国内個人による香港株の直接投資を解禁する方針を発表したことで、このところの香港マーケットでは本土投資家の選好度が高そうな銘柄に対する先回り買いの動きが表面化しています。中でも同月末にかけては、いわゆるA/H価格差が大きい銘柄の上げが目立ちました。本土市場の株価が高水準で決まるという性格上、A株とH株を同時に上場しているものの多くは、A株の価格がH株のそれを大きく上回る状況。本土マネーの流入が相次ぐようになれば、国内投資家に馴染みの深い中国銘柄で、かつ割安感のあるH株に物色が集中する――との読みが働いた格好です。

 ということは、A株を発行する予定のものも、将来のA/H価格差銘柄になりえるはず。現在の価格差銘柄に過熱感が出たところでは、上場予定の銘柄に循環物色の矛先が向かう可能性もあります。その代表格は、銀行セクターの雄といえる建設銀行(939/HK)。足元の上昇は、まさにこの動きによるものです。先々週の株主総会で、A株発行計画を承認されたことで一気に期待高まりました。H株の時価総額が最大という点にも注目(A株をあわせた時価総額では工商銀行がトップ)。ファンド好みの銘柄なので、本土の個人マネーだけではなく、適格国内機関投資家(QDII)の優先的な物色対象になるのは言うまでもありません。
 
 
9月26日に上場か
 

 同行のA株上場計画は、ここにきて大きく進展しました。中国証券監督管理委員会(CSRC)が3日、同案件を7日に審査すると発表したのです。実際に審査が始まれば、上場が秒読み段階に入ったのも同然。昨日あたりから、市場では「審査が順調にすすめば26日に上場する」と噂されています。

 目論見書に盛り込まれたとされるIPO公募の概要は、「仮条件5.8−6.2人民元。90億株(増資後・発行済み株式総数の3.85%)上限にA株を発行し、最大で558億人民元を調達する」というものです。

 上表のように、外資ブローカー各社のレーティングも強気一色なので、A株上場のインパクトは多大といえましょう。

 

 
業績も好調
 
 A株上場計画の材料だけではなく、業績の好調さも株価上昇を支える要因です。先月26日に発表された07年6月中間期の決算は、純利息収入が前年同期比36.7%増の892億1300万人民元(純利ざやが2.7→3.11%に上昇)、純利益が47.4%増の342億2100万人民元という力強い内容。1株当たり0.067人民元の中間配当に加え、0.072716人民元の特別配当を実施することも刺激になります。

 現時点では、ほとんど文句のつけようがないくらいに安定した銘柄と思います。どこまで買い上げていいかについては、外資ブローカー各社が設定した目標株価が一つの目安になるかもしれません。
 
 

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