2007/06/13
 
マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
 
資産注入の期待:(2)中国神華能源

 
 亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。
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▽中国神華能源(1088/HK)の直近チャート
終値 24.800香港ドル 実績PER 25.69倍
 
 
 
 中国最大手の石炭メーカーは、親会社資産の取得を進めることで業容がさらに拡大!今回ご紹介するのは、国内最大の炭鉱と生産設備を保有する中国神華能源です。陝西省と内モンゴル自治区にまたがる神華鉱山(坑道掘りと露天掘り)は、同社生産量の8割を占める中核資産。同鉱山を中心に事業を展開しながら、関連のビジネスとして発電(石炭火力発電)、鉄道(石炭輸送)も手がけています。

 その同社が今後、親会社の神華集団から鉱山、発電所、鉄道路線などの優良資産を順次買い取っていくというのです。上場子会社の株価上昇は親会社にとっても良いことなので、買収にあたっては同社に有利な条件が提示されるとみられます。

 これら買い取り対象資産(事業)の中で、最も話題性が大きいのは石炭液化(石炭の石油化)プロジェクト――。07年末に完工が見込まれる同プロジェクトは、当初の年産能力が108万トン。設備の稼動後は、石炭3.5トンの分解で石油(ディーゼル油など)1トンが精製される見通しといいます。業績に対する具体的な寄与度は現時点で不明ながら、事業の特殊性が市場の注目を集めそうです。

石炭液化にゴーサイン

 親会社の石炭液化事業を巡っては、今週はじめに「エネルギー効率が悪いとの理由で、当局が神華グループの事業を含む複数の石炭液化プロジェクトに待ったをかける」との噂が流れていましたが、同社は11日、これを正式に否定するコメントを発表しました。

 それによると、中止命令が出される可能性が高いのは主として未許可のプロジェクト。すべての事業を対象とするものではなく、「総額100億香港ドルの同社プロジェクトは、すでに当局の承認を得ている」と説明したのです。

 エネルギー関連プロジェクトに対する規制の動きについては、昨日配信したメルマガの現地ホット情報「中国:新エネルギー生産の規制強化」
( http://www.ashuir.com/maga/backnumber/070612_hot_4.html )をご参照いただくとして、同社のプロジェクトにゴーサインが出されたのは間違いなさそうです。

石炭市況も強含む

 石炭市況の上昇も追い風です。同社の業績は過去最高を更新中で、株価も上場来の高値水準にあります。石炭価格の長期動向に関しては意見が分かれるところですが、目先の上昇トレンドは不変との見方が多くなっています。これは、昨日配信したメルマガの「現地ホット情報「石炭セクターの短期動向、市況の上昇が続く」で触れています。
 
 いずれにせよ、親会社の資産注入はさらなる刺激になることでしょう。手がかり材料が豊富な同社は、安定感と成長期待を併せもつ王道銘柄といえます。
 
 
 
 
 
 

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