マイちゃんのテーマ別ポートフォリオ
五輪関連:(2)政府系旅行会社のチャイナ・トラベル
亜州IRリポーターの佐々木マイです。このコーナーでは、日刊ゲンダイ株式欄(火曜日)に連載中の「佐々木マイ、株りつきCHINA!」で取り上げた内容をご紹介しています。07年の企画は「テーマ別ポートフォリオ」です。市場で話題のテーマを月ごとに決め、1銘柄ずつを組み入れていきます。
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チャイナ・トラベルの直近チャート
終値 2.570香港ドル 実績PER 20.41倍

オリンピックが旅行ブームに火をつける――。北京五輪銘柄といえば、前回ご紹介した李寧のようなスポーツ用品メーカーのほか、北京市を拠点にする銘柄(同市内の不動産会社やインフラ会社など)が真っ先に思いつきますが、香港中旅(チャイナ・トラベル:308/HK)をはじめとする旅行会社のメリットも決して少なくないと考えます。
というのも、開催年には競技をみるため国内各地から多数の人間が北京を訪れるはず。おそらく、「世界最強の中国卓球チームを応援しよう」などの観戦ツアーが多く組まれると思います。これは直接的な移動ニーズですが、旅行需要は五輪終了後に先細るのではなく、むしろ、それが契機となって一段と拡大していくことが予想されます。国民所得の持続的な増加も、同需要を支えることは言うまでもありません。
もっとも、同社の株価は昨年10月まで長らく低迷が続いていました。新規ビジネスの立ち上げ費用などで、中間期に大幅減益(6月中間期の純利益は前年同期比50%減の2億21074香港ドル)を計上したことが嫌気されたためです。しかし、05年末に開業した温泉リゾートの「珠海オーシャン・スプリング」や06年2月に立ち上げたインターネット旅行サイト「マンゴシティ」は、いずれも収益に好転の兆しが表れ始めています。
業績が上向く中で北京五輪を迎える――。そうなれば、昨年後半に底打ちした株価は、開催年の08年に向けて一段と上昇していくのではないかと期待しています。
07年以降に業績急回復
前述したように、06年は中間期の5割減益を計上したため、通年でも業績が伸び悩む可能性が高いのですが、07年以降は売り上げ、利益ともに大きく回復するとの見方が有力です。ブローカーの間では、今後数年間に3割前後の増収増益が続くというコンセンサスに傾きつつあります。
JPモルガンなどの見解については、昨年12月18日付メルマガの銘柄ピックアップ「チャイナ・トラベル:出遅れ物色で急反発、新規事業の好調も追い風」でもご紹介させていただきました。http://www.ashuir.com/merumaga/backnumber/061219_308.html
その中でJPモルガンは、業界の再編期待にも言及しています。他のセクターと同様に、旅行業界でも中小業者の淘汰が進んでいますが、その動きは同社のような大手にとって有利に働くと言うのです。これら中小業者を吸収しながら、規模の拡大をテコにした急成長のシナリオも期待されはじめました。
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